料理研究家の土井善晴さんが、味噌汁とパンの取り合わせを否定され、ツイッター上で「公開説教」をした騒動で、発端となったリプライを送った一般ユーザーが謝罪した。
一連のやり取りに対し、「おふたがたそれぞれ素晴らしい」「誠実なやり取り」と称賛する声があがっている。
「誠実なお人柄に感謝いたします」
土井さんは2021年9月15日、「ごぼう こんぶ おみず おきなわのおみそ このまえ炊いたプルーンのジャムあったけど グリルで焼いたバタートースト こないして食べるのが好きかな ごぼうの香りがいいわ」との紹介文とともに、バタートーストとごぼうの味噌汁、ジャムとクリームチーズを盛り合わせた朝食の写真を投稿した。
こんがりと焦げ目のついたトーストを、味噌汁に浸している写真もあった。
この投稿を見た一般ユーザーのひとりが、洋食のトーストと和食の味噌汁の取り合わせには少し抵抗があるとリプライした。
土井さんはこのツイートを引用する形で、投稿者に対して、
「味噌汁にパンが、嫌でも、好きでもきらいでも、いいんです。でもそれをね、よその国の人や、違う世代や、性別や、違う習慣を持つ人に言うたらあかんのです。私にだけ言うのはいいんです。そこから話ができるから。けど、みんなが聞こえるところで『嫌い』言うのはいけないんですよ。イエローカード」
などと注意した。
「公開説教」だと大きな注目を集めたこのツイートを受け、発端となった一般ユーザーは、16日未明に「大変失礼いたしました。ごめんなさい」と謝罪のツイートを投稿した。
本人からの謝罪に土井さんも反応。同日のツイッターで、
「おはようございます。誠実なお人柄に感謝いたします。親しみをこめてご理解いただけるであろうという勝ってな思い。ご容赦くださいませ」
と感謝を述べた。
「お二人のやり取りにほっこりしました」
一連のツイートを見ていた人たちからは、誠実さがうかがえる2人のやり取りに、「勉強になった」「ふたりとも素敵」とする声が多くあがっている。
「お二人の様な人が多くなって行けば、争い事がなくなり平和になっていくように思います」
「お二人のやり取りにほっこりしました。素敵です」
「こういうことを教えて下さる土井先生、愛があって大好きです。そして、こういう学びを受け取れるのは、正直に表現してくれた方がいるからこそですね。お二人ともありがとうございます」