飲食店「肉の万世」を展開する万世(東京都千代田区)は、東京・秋葉原にある「秋葉原本店ビル」を売却した。2021年9月15日、J-CASTニュースの取材に答えた。同社担当者によると、店舗の営業は継続する。
万世の飲食店が複数入居し、様々な肉料理が楽しめることから「肉ビル」の愛称で親しまれてきた。
コロナ禍で営業フロア縮小
肉の万世は1949年に東京・秋葉原で創業。屋号は近くを流れる神田川にかかる「万世橋」にちなんだものだ。名物「万かつサンド」で知られ、秋葉原を代表する飲食店として人気を集めてきた。現在は秋葉原本店に加え、東京、埼玉、千葉、栃木、福島に30店舗を構えている。
現在の秋葉原本店ビルは1991年に竣工した。かつては地下1階から地上10階にかけて万世の飲食店などが出店。ステーキ、焼肉、すき焼きなどフロアごとに様々な肉料理が楽しめることから、「肉ビル」の愛称で親しまれてきた。
しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、2020年からは1階〜5階までの縮小営業となっていた。
ツイッターでは9月15日、万世が秋葉原本店ビルを売却したと報じた記事が話題を呼び、「肉の万世どうなっちゃうの」「これから万世本店どうなるん」と心配の声が集まっていた。
J-CASTニュースが同日、万世の担当者に取材すると、ビルの売却は事実だとしつつ、入居する店舗の営業は継続すると説明。担当者は「お騒がせをいたしますが、万世は美味しいお肉、美味しい料理、安心・安全なお料理をお出しするために、今後も頑張ります」と話した。
肉の万世公式ツイッターは15日、こんなツイートを投稿している。
「お騒がせしてます!!!万世です 今日も肉ビルはいつもどおりの開店時間!いつもどおりの美味しい眺め!!そしていつもどおりの美味しいお肉!!! いつもどおりお待ちしてまんせい」