プロ野球ヤクルト高津臣吾監督(52)の猛抗議が有言実行だとしてインターネットで話題を呼んでいる。
猛抗議も判定覆らず
ヤクルトは2021年9月13日、バンテリンドームで中日と対戦し0-1で敗れた。ヤクルトは1点ビハインドの9回、1死1、2塁の好機を作るも併殺でゲームセット。高津監督はこの併殺を巡る判定を不服として審判に猛抗議するも、判定が覆ることはなかった。
一体何が起きたのか。1死1、2塁の場面で川端慎吾(33)が放った打球はセカンドゴロとなり2塁手・堂上直倫(32)が捕球した。堂上は1塁走者・西浦直亨(30)にタッチしようとするも西浦が一瞬立ち止まり1塁方向へ逆走したため1塁に送球した。
川端は1塁を駆け抜け判定はセーフ。西浦は1、2塁間に挟まれ、この間に3塁に到達していた2塁走者・古賀優大(23)がホームを狙うもタッチアウト。2死1、2塁から試合続行の流れになったところで中日・与田剛監督(55)がリクエストを要求した。
審判団によるリプレー検証の結果、遊撃手・京田陽太(27)がボールを持って2塁ベースを踏みフォースアウトが確認されゲームセット。この判定に高津監督はベンチを飛び出して約15分間、審判団に猛抗議した。
高津監督「チーム一枚岩で行ったら絶対崩れることはない」
高津監督の抗議は実らず判定が覆ることはなかったが、高津監督が取った行動を受け1週間前の動画が注目を集めた。
その動画は9月7日にヤクルトの球団公式ツイッターがアップしたもので、阪神戦の試合前に高津監督が甲子園球場の室内練習場に選手を集めて終盤戦に向けて「決意」を語っているシーンが収められている。
高津監督は「これからまだまだ10連戦あったり、これからもっともっと大事なというか、ゲームが待っている。自分のことをしっかり理解して自分の足元をしっかり見つめて周りのチームメイトを信じ、スワローズというチーム一枚岩で行ったら絶対崩れることはない」と選手たちに檄を飛ばし、こう続けた。
「絶対大丈夫。これはしっかり自信持って戦える。何かあったら僕が出ていく。何かあったら僕に相談しなさい。何かあったらコーチに相談しなさい。自分で抱え込まないで。これがチームスワローズ」
ツイッターでは高津監督が有言実行して猛抗議したことについて「甲子園のミーティングも含めて改めて高津監督が好きになった」「最後まで1歩も引かなかった姿は印象的だった」「高津監督の最後まで諦めない姿に感動しました」などの声が上がった。
本日、甲子園に入った時に高津監督からこんなお話がありました。
— 東京ヤクルトスワローズ公式 (@swallowspr) September 7, 2021
チームスワローズが一つになった瞬間だと思います。
T0:12S
勝つことができました。
フル動画はhttps://t.co/5o43UTbwun
東京ヤクルトスワローズYouTubeでご覧ください。#swallows#高津監督#奥川恭伸 pic.twitter.com/Pbvqcef4TZ