実行委員会も「ネット上でも話題になりありがたく思っております」
中新田かかしまつりはもともと、中新田営農組合が新旧住民の親睦と交流を深める場として始めたのだ。1993年から開催されており今年で29回目を迎えた。
例年は60体から70体ほどの案山子が出展されるが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で20年は開催を中止し、今年は規模を縮小して開催。本来は一般募集し市長も審査員として出席する表彰式のあるコンクールを兼ねたお祭りだが、今回は実行委員会から選んだ団体のみに出展を募った。
中新田かかしまつり実行委員会によれば、多くの案山子は木材やパイプに藁を巻いて服を着せる方法で作られているが、最近では発泡スチロールにガムテープを巻く方法も増えているという。
実行委員会ではテーマを設けていないが、例年は出品者がその年もしくは今後話題になると推測したものを象った案山子が多く出品されるそうだ。ただし今回に限っては海老名市市制施行50周年を一つのテーマとして掲げた。話題になったゴールドシップの案山子のそばに添えられた看板にも「海老名市制50周年」と描かれている。
今回、中新田かかしまつりがSNS上で大きな注目を集めたことについては、こう述べる。
「実行委員会としてホームページを開設したのがつい最近の2019年6月です。 その後、徐々にネット上でも話題になりありがたく思っております。本来は会場に直接足を運んで生のかかしの表情やつくりを実際に家族やご友人と観ていただき交流を持っていただくことが実行委員会としての狙いでもあります。
今回は出品数も抑えて小田急線からみえる大きな看板も設置せず積極的なお誘いも控えて開催しました。それが逆に外出できない事情も含めてネット上で話題になっているのではとも思います」
そのうえで「来年は第30回を迎える記念開催となりますので、このコロナ騒ぎが完全に落ち着いて思い切った企画ができればと願っております」とした。
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)