緊急事態宣言下にノーマスクの観客が密状態になって開催され、批判の声が相次いでいる野外音楽フェス「NAMIMONOGATARI2021(波物語)」をめぐり、人気ラッパー・呂布カルマさんが客層などについて語った動画がインターネット上で注目を集めた。
「波物語のお客さんって、客層って...」
呂布さんは2021年9月2日、YouTubeで生配信。ファンから寄せられた「波物語ではゴミのポイ捨ても問題視されてますが、hiphopのイベントって他に比べるとマナー悪い客が多いのは事実なのでしょうか。今回の件でhiphopに対しての偏見がより強くなったのが残念です」との質問に回答する形で、8月末に愛知県常滑市のAichi Sky Expoで開催された「波物語」について説明した。
呂布さんは、「あのね、これすごく難しい問題なんですけど」と腕組みしながら話し始め、「波物語のお客さんって、客層って、HIPHOPのお客じゃないんですよ、そもそも」とした。
「これ、言葉かなり選ぶんだけど...細かいことは説明しづらいんですけど、波物語のお客さんって、波物語って元々ビーチパーティーで、水着で来て、刺青丸出しにしてっていうそういうパーティーなんですよ」として、同イベントの客層について見解をこう語った。
「なんで、今みたいな、トラップ(編注:2000年代頃から流行しているヒップホップから派生した1ジャンル)が流行って、若い子とかがファッションで入れるタトゥーじゃなくて、ゴリゴリの和彫りとかをみんな見せに来るとか、そういう人たちがいっぱいいるパーティーなんですね、元々。波物語っていうのはずっとやってるんですけど。なんで、元々HIPHOPのお客さんじゃないっていうのをまず覚えておいてほしいです」
観客は「(HIPHOPの)クラブとかで見ない人ばっかだから」と説明し、「なんで、ポイ捨て問題っていうのは勿論問題なんだけど、あれは別に...なんて言うんだろうな、ハロウィンの時に渋谷がめっちゃ汚れてんのと一緒。別にHIPHOPの客が特別どうこうとかじゃないですね」として、波物語をめぐる一連の問題についてこう語った。
「波物語は波物語の客層っていうのがあって、なんで、それ(客層は)知らないからね、みんな。だから俺は今回のことは何ら驚かないし、そりゃそうなるよねっていう感じですね」