パラアスリートに「なんでこういう体なの?」 幼い子供の一言に、身体障害の当事者が感じたこと

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パラリンピックでパラアスリートに興味を持った子供との出会い

   嬉しかった出来事があります。僕が好きな東京・六本木の「KNOCK」というイタリア料理店を先日訪れた時のことです。総料理長のカズさんこと梶原政之さんと元々親交があって、その日カズさんは休みだったけど、店に来てくれました。理由は幼い息子さんがパラリンピックを見て、パラアスリートに興味を持ったからでした。

   色々な競技を見る中で、「なんでこの人はこういう体なの?」とか色々と聞かれたそうです。そこでカズさんが、手足を3本なくした僕の話をしたら、息子さんが「会ってみたい」と言ったようで、その話を聞いて僕も「ぜひ会いたいです!」と即答しました。

   実際に会うと、その子は最初人見知りでした。でも遊んでいるうちにだんだん打ち解けて、僕が右腕でハイタッチをお願いしたらタッチしてくれました。「ここ、手と足がないんだよ」と僕の体の説明をしても不思議がらなくて、僕が話すと目を輝かせて聞いてくれました。帰り際に左手で抱っこして、一緒に写真を撮りました。

   小さい子供が障害に興味を持ってくれたことが本当に嬉しかったです。それも、障害というものを認知しただけではなく、受け入れていた。パラリンピックが子供に「多様性」について考えるきっかけを与えてくれたと、肌で感じた出来事でした。

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