千葉県にあるJR津田沼駅のホーム上に「あなたは何市で電車を待つ?」と書かれたラインが引かれ、利用者の耳目を集めている。
同駅は習志野市と船橋市をまたいでおり、JR東日本と地元商店街が協力してこの境界線を設置した。
イベント終わってもラインは残る
習志野市と船橋市の市境の上に津田沼駅はある。駅長事務室が習志野市側にあるため、登録上の住所は習志野市津田沼1丁目となっている。しかし3面6線あるホーム上を両市の境界線が通っている。
2021年8月9日から、ホーム上にこの市境を明示したラインが引かれている。習志野市と船橋市と書かれた中央に線が走り、下部に「あなたは何市で電車を待つ?」とのメッセージがある。
JR東日本千葉支社は9月9日、J-CASTニュースの取材に、駅北口の船橋市前原商店会と協力して設置したと答えた。
商店会では、夏休み中の子ども向けにフォトラリーを実施していた。駅周辺の市境のチェックポイントでQRコードを読み込むと、その場所の解説が聞けるという取り組みだ。JRも駅に足を運んで市境に興味を持ってもらうべく企画に賛同した。
なお、津田沼駅北口は東側が習志野市、西側が船橋市に分かれており、津田沼パルコなどの商業施設は船橋市側に多い。
今回の企画は一定の注目を集めたようで、ツイッターでは「境界線」の写真が続々と投稿されている。複数のメディアにも取り上げられた。フォトラリーは8月31日で終了したが、駅の市境ラインはどうなるのか――。JR千葉支社によれば、現在も設置しており、「摩耗して劣化するようなことがあれば撤去する可能性はありますが、未定です」と答えた。