「現状だと逆転優勝は厳しい」の声も
スポーツ紙デスクはこう話す。
「ビエイラの故障はあまりにも痛い。登板過多だったのが影響したのかもしれないですね。中川皓太、昨年の守護神・デラロサが代役の抑えを務めることになると思いますが、そうなると7、8回の継投策にしわ寄せがくる。
今でも救援陣は連日登板して目一杯の状況なので最後まで持つか心配です。打線も4番の岡本和真以外は脅威を感じる打者がいない。丸はスランプに入ると長いし、日本ハムから無償トレードで獲得し、長距離砲として期待された中田翔も結果を残せていない。原監督の采配力は光りますが、現状だと逆転優勝は厳しいと思います」
9月に入って下降線をたどっている中、攻守でミスが目立つのも気になる。ヤクルト、阪神との熾烈な優勝争いで巨人の強みは修羅場を潜り抜けてきた経験だ。絶対的守護神が戦線離脱し、主力打者たちが軒並み不振にあえぐ中でどう白星を積み重ねていくか。
逆転でのリーグ3連覇に向け、巨人は正念場を迎えている。(中町顕吾)