新人王に最も近い存在?
スポーツ紙デスクは中野の活躍をこう分析する。
「長いシーズンでパフォーマンスが落ちないのも中野の大きな魅力です。新人左打者最多の23本塁打をマークしているドラフト1位の佐藤輝明が8月下旬以降は調子を落とし、スタメンを外れる機会が増えている(9月10日に2軍降格)。このまま中野が活躍すれば、新人王に最も近い存在ではないでしょうか」
阪神の新人は近年まれに見る当たり年だ。中野、佐藤に加えて、左腕の伊藤将司も先発ローテーションで7勝6敗、防御率2.98と奮闘している。チームがこのままリーグを制覇すれば、3人のうちから新人王が選ばれる可能性は高まるかもしれない。
もちろん、広島の守護神として抜群の安定感を誇る栗林良吏、16本塁打を放っているDeNAの牧秀吾も忘れてはいけない。どちらにしろ、シーズンの最後まで熾烈な新人王争いが繰り広げられそうだ。
(中町顕吾)