「安倍さんに日和ったんですかぁ?」突然のヤジに会場困惑 河野氏会見、開始15分前のゴタゴタ劇

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   自民党の河野太郎行政改革担当相は2021年9月10日午後、衆議院議員会館で党総裁選(9月17日告示、29日投開票)への出馬会見を行った。

   8日の高市早苗前総務相の出馬会見では、終了間際に「ヤジ」を飛ばす記者が現れ、会場が一時騒然となった。今回の会見でも、河野氏に対し「安倍さんに日和ったんですか?忖度したんですか?」「安倍監督内閣になるんじゃないですか?」などとヤジが飛ぶ一幕があった。

  • 出馬会見を行った河野太郎氏(21年9月10日撮影)
    出馬会見を行った河野太郎氏(21年9月10日撮影)
  • カメラマンの撮影に応じる河野氏
    カメラマンの撮影に応じる河野氏
  • 出馬会見を行った河野太郎氏(21年9月10日撮影)
  • カメラマンの撮影に応じる河野氏

「まだ始まってないのに...」周囲も呆れ

   総裁選への立候補は岸田文雄前政調会長、高市氏に次ぐ3人目。河野氏は会見冒頭「皆さんと一緒に笑い、皆さんと一緒に泣き、皆さんの思いを受け止め、皆さんに共感していただける、そんな政治を通じて人が人に寄り添う、ぬくもりのある社会を作っていきたいと思っております」と出馬に際しての抱負を語った。

   これまで「脱原発」を主張してきた河野氏。注目されたエネルギー政策については、今後の原発の新増設は「現実的ではない」としながらも、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」実現のため、安全が確保された原発の再稼働は「現実的」だとした。

   そんな河野氏のエネルギー政策をめぐり、会見開始前に一波乱があった。開始時刻より15分ほど早く会場入りした河野氏がカメラマンの撮影に応じる中、一部の記者からこんなヤジが飛んだ。

「脱原発が抜けてます!脱原発が抜けてんのはなんか理由あるんですか?」

   当日記者陣に配布された河野氏の政策資料に、原発に関する記述がなかったことを受けたものだ。同じ記者は、こう続けた。

「安倍さんに日和ったんですかぁ?!忖度したんですか?」

   8日の高市氏の出馬会見でも、森友学園問題の再調査をめぐり、フリーの記者が「安倍さんの疑惑に触れないのは忖度しているせいですか?」とヤジ。それに対し「おい、ルール守れよ!」と怒号が飛ぶ一幕があったばかり。

   会見が始まる前のヤジに、和やかな雰囲気だった会場が、ややピリついた。そんな中、司会者は次のようなアナウンスを行った。

「16時直前から(会見を)はじめますので、河野太郎大臣は一回ここで引かせていただきます」

   会場に笑い声が広がる中、河野氏は会場を後にした。ヤジを飛ばした人物へ向けてなのか、「まだ始まってないのに...」と呆れる記者もいた。

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