同じボタンの部品が手に入らない
中古タイヤ市場を運営するラットサンライズの斉藤辰洋社長は9月8日、J-CASTニュースの取材に対し、自販機が壊されたのは、5日の22~23時の間だと明かした。
「自販機の中でコインが詰まってエラー状態になって、機械がお金を受け付けなかったのでしょう。運悪く、2台ともそうなったのだと思います。ハンバーガーは売れ切れにはなっていませんでした。壊したのは、腹が立ったというよりも、いいところを見せようと調子に乗ってやったのでしょうね」
壊されたハンバーガー自販機は、コックのおじいさんがパネルに描かれ、60秒で焼ける「ほっかほかハンバーガー」とうたってある。斉藤社長によると、35年前に製造されたもので、使わなくなって保管していた業者から譲ってもらったそうだ。
このハンバーガーを作っていた会社はもうないため、食品会社に独自に作ってもらい、280円で販売している。チーズ、テリヤキを含め、ここだけで食べられるオリジナルのハンバーガー3種類をボタンで選ぶことができる。
レトロ自販機は、古い機械のため、同じボタンの部品が手に入らないといい、「どうするかまだ考えておらず、この1台をまた稼働できるメドは立っていません」と斉藤社長は明かす。
防犯カメラには、カップルの顔も映っており、相模原南署に器物損壊の被害届を出し、同署に受理してもらって捜査中だとしている。
「夜間は、マナーの悪い人も多く、レトロ自販機の一部が壊されることのほか、その前で食べ散らかしたり、駐車場にゴミを放置したりされることもあります。とはいえ、あそこまで自販機が壊されることはめったになく、ショックですね」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)