「そこまで、やじり倒さないでください」
こんな状況に、高市氏は「はい、あの、今、聞こえておりましたので、一言お答えさせていただきます」。その上で、次のように話し、再調査の是非について直接はコメントしなかった。
「森友の問題に関しましては、ひとりの公務員の方が、大変精神的にも体力的にも追い詰められ、そして、役所の正義を疑い、悩み、命を絶たれたという、本当に気の毒な事件でございました。まずは、ご遺族の方々のお悲しみに...本当に耐えがたい、お悲しみだと思います。お悔やみ申し上げます。私がやりたいのは、今後、こういう改ざん、文書の改ざんが絶対に起こらない、どこの役所でも起こらない、官邸の中でも起こらない、そういう体制をしっかりと作っていくということでございます。すでに行政機関で調査された上、今、お答えしにくいのは、民事の裁判になっていると聞いているので、裁判中の案件については、お答えは差し控えさせていただきますが、ただ、再発防止にはしっかりと取り組んでまいります」
記者が再び
「安倍さんに言われたんですか?」と声を上げると、高市氏は苦笑いしながら
「言われてません! やじらないでください。お願いします」
「そこまで、やじり倒さないでください」
と応じて会見場を後にした。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)