「業界を守る一端にならなければな」
野外フェスを巡っては、8月29日に行われたヒップホップ系の野外フェスティバル「NAMIMONOGATARI」で、参加者らが密状態になって踊るような写真や動画がツイッターなどに投稿され、物議を醸した。
その後9月1日には内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長が、各都道府県自治体に向けた事務連絡「催物の開催制限に係る留意事項について(補足)」を更新し、感染防止策が徹底されない、感染拡大の恐れがある催物が開催された場合には各都道府県と関係省庁間で共有するなどと発表した。
この更新は「実際には感染防止策が不徹底であったという事案(野外において開催された大規模な物で、催物参加者は立ち見で位置の固定は無く、参加者の密の発生や酒類提供等が問題となった事案)」を受けたものだとしている。
こうした状況下での、「WILD BUNCH FEST. 2021」の中止。そして打首獄門同好会の発信を受けて、SNS上のファンの間ではこんな声があがった。
「観客が自らの楽しみとアーティストの生活を奪うことがあるって認識せねば」
「節度ある行動をとっていこうと思った 音楽好きとして、業界を守る一端にならなければな」
この業界を本当の意味で守るためには「感染防止と経済活動の両立」という困難な課題を避けては通れません。
— 打首獄門同好会 (@uchikubigokumon) September 7, 2021
ただその困難に挑む事には一定のリスクも懸念される以上、業界外からの「信頼」も得ないと行動できません。
その信頼を地道に築いてきたのがこの一年半。
そして信頼が崩れた結果が今です。