「自信に満ちていた」高市早苗氏は総裁選に勝てる? 初の女性首相へ急浮上、政治評論家に情勢を聞く

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有馬晴海氏「他の候補の対抗馬にはなるが、本命とまでは言えない」

「安倍さんは、出身の細田派だけではなく、麻生派など他の派閥にも電話して、高市さんへの支援をお願いしています。20人の推薦人は余裕で、100人は集まるのではないですか。安倍さんには、大臣登用などで何十人もが長年お世話になっており、初の女性総理になれば国民の支持も上がると考えたこともあるでしょう」

   高市氏は、早くから安倍前首相からの支持を取り付けていたことも、菅首相退陣を受けて安倍氏がすぐに動いた背景にあると有馬さんは指摘する。

「高市さんは、安倍さんに総裁選に出てほしいとずっと言い続けていましたが、安倍さんが出ないと最終的に確認が取れたといいます。安倍さんは、サナエノミクスでもいいんじゃないかと言っていましたが、自分がニュー・アベノミクスに取り組んで、経済政策を元に戻すと意気込んでいました。安倍さんの支持を念頭に2~3か月前から準備して、雑誌に出たり本の出版を進めたりして、2週間前には、高市さんの顔は自信に満ちていましたね」

   ただ、高市氏について、有馬さんは、こうも指摘する。

「岸田さんや河野さんらへの対抗馬にはなると思いますが、まだ本命とまでは言えません。細田派、麻生派のある程度の人たちは、安倍さんに同調し、高市さんは一定の票は取るでしょう。とはいえ、岸田さんは、この間まで本命でしたし、河野さんは、国民的な人気があり、派閥横断的に支持する若手議員の数も多く、その意味で本命だと言えます」

   なお、石破茂元幹事長(64)、野田聖子幹事長代行(61)も、二階俊博幹事長の支援を求めて総裁選への意欲を示しているが、出馬するかはまだ流動的な状況だ。石破氏は、河野氏を支援し、不出馬の方向だとも一部で報じられている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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