東京パラリンピック・車いすバスケ女子日本代表の小田島理恵選手が明かした、日本選手団のウェアの独自の作りに反響が集まっている。
「汚れやすいので、このように目立たないように」
小田島選手は2021年9月5日、閉会式直前にツイッターで、日本選手団のウェアを紹介した。「車椅子ユーザーと立位の人でデザインが少し異なります」という。
ウェアの写真も2枚投稿している。全体的にオレンジ色のウェアだが袖の部分は紺色となっており、一枚は袖の部分がメッシュに、もう一枚は別の素材になっている。
小田島選手はこの違いについて、「車椅子ユーザーは漕ぐ時にハンドリムに袖がぶつかって汚れやすいので、このように目立たないようになっています」と説明。「ズボンも車椅子ユーザーは足を入れやすいように足先が絞られていなかったりと工夫されているんです」とも明かした。
車いすラグビーの倉橋香衣選手も、ウェアの発表会で「車いすを動かすときに袖が黒くなってしまうのですが、このオフィシャルスポーツウェアは袖の部分だけ素材が変わっていて、黒くならないのがありがたいです」と言及していた。
こうした配慮に、「細かい気遣いですね」「素晴らしい工夫だと思います」と称える声が集まっている。