なぜ人は「マツケンサンバ」に魅了されるのか 五輪きっかけに再ブーム、その背景をプロが分析

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マツケンサンバ「I」はどんな曲?

◆楽しい!が詰め込まれた歌詞にBUCHIAGARU!!

   こちらの楽曲についてさらに思うのが、「マツケンサンバII」というタイトルを付けられるのすごくない?ということです。

   「マツケン」と言われると、今でこそ「松平健さんか・・・いや松山ケンイチさんか、どっちだろう?」となるかもしれませんが、ブーム当時は「マツケン」といえば松平さん一択なわけです。

   日本の人々の多くが「マツケン」という言葉を聞いた時に松平さんのことを思い浮かべることができる、という状況がなければ「マツケンサンバII」というタイトルを付けることは不可能なわけで、タイトルから国民的俳優であることの自負が感じられます。

   そして、何を隠そうこちらの楽曲「II」なんですよね、2作目なんです!「マツケンサンバⅠ」聴いたことありますか?こちらのほうがサンバとしてのジャンル感、本家感が強いと言いますか、「II」のようなお祭りソングではありませんね。ムーディーで大人な雰囲気があります。

   「Ⅰ」もいいですが、やはり「II」のとにかく楽しもうぜ!感が、やっぱり僕は大好きですねー!

   歌詞を改めて見ても、やっぱり本当に意味がないんですよね。楽しい!ということだけが詰め込まれており、とにかく「マツケンサンバⅡでみんな踊ろうぜ!」ということだけが伝わってきます。

   意味がないというか、意味がないことに意味があるような・・・意味がないからこそ楽しい、無心になって盛り上がれるんだと思います。

   コロナ禍で暗い世の中にぴったりな遊び心満載の名曲だと思いますし、世の中で再び評価されるのも当然の流れかもしれません。ちなみに「マツケンサンバ」シリーズは現在4作目まで出ているそうなので、興味がある方はぜひ聴いてみてください!

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連載:MUTEKI DEAD SNAKEのBUCHIAGARU!! music

音楽作家のMUTEKI DEAD SNAKEが、今話題の楽曲や名曲のいいなと思うポイント、つまり『BUCHIAGARU!!』要素を解説する連載です。本人曰く「性格的にはそんなにBUCHIAGAってはいないです」Twitter→@mutekideadsnake
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