「実況ひとつでどんなゲームも感動にまで持っていける」 話題沸騰の元テレ東アナが語る、「ゲーム実況」の醍醐味

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リングフィットRTAを実況で盛り上げる

   8月11日から15日にかけて、どれだけ早くゲームをクリアできるか(RTA)を競うオンラインイベント「RTA in Japan Summer 2021」が開かれた。最終日にはフィットネスゲーム「リングフィットアドベンチャー」のRTAが開催され、田口さんがボランティアで配信の実況を担当した。本来は個人でプレイするゲームだが、競技者の鍛え上げた肉体の様子も交えた実況でSNSは盛り上がった。個人ゲームの実況をフィジカルスポーツ同様の文化として楽しむ土壌ができつつある。

   ――リングフィットRTAの実況はどうでしたか?

仕事でeスポーツの実況を担当する時もあるのですが、その時とも違う経験でした。「全力で遊んでやろう」という意気込みで、遊びを本気でやってみました。プレイヤー・アナウンサー・解説者がリモートで臨んでいるので、どうしても間が取りづらくなる時があります。そのようなタイムラグがないように、視聴者の頭に残りそうなパワーワードをあらかじめ用意して臨んでいました。おかげ様で同時接続18万人を記録したそうです。

   ――SNSでも関連ワードがかなり上位にランクインしたようですね。

ユーザーも巻き込んでみようと事前に応援コメントを募集し実況の中で使ってみました。「(競技者の腕が太すぎて)ワクチンの針が刺さらない」「腹筋6LDKかい!」のようなパワーワードを使うことができました。

   ――なぜここまで注目される配信になったのでしょう?

あまり結びつかなそうな「ゲーム」と「筋肉」の融合が面白くみられたのかな、と。リングフィット自体は筋肉を育てるゲームなのですが、トップクラスのプレイヤーになると攻略のために筋トレをするという、いわば逆転現象が起きていました。もちろん誰でもできるゲームですが、バリバリに鍛えたマッチョがトップを競う様子や、どういう記録が生まれるんだろうかといったところが興味を引いたのかなと思います。
今までは海外のマッチョなプレイヤーが先行していましたが、日本人のゲームファンにも注目してもらえたのではないでしょうか。リングフイットオンリーのRTA大会もできるかもしれませんね。
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