JR東日本で、運転士の最終乗務を出迎えるべく集まった社員の行為に対し、会社が注意喚起のメッセージを発する事態が起きていた。文書で通達された内容によれば、ホーム上でクラッカーを鳴らすような行為もあったという。
社員に「安全確保の自意識と秩序を」
2021年9月1日、JR東日本水戸支社は総務部長名義で「社員の皆さんへ」という文書を出した。それによると、8月28日に常磐線の特急乗務が最終乗務となった運転士を出迎えるため、多くの社員が集まった勝田駅でクラッカーが鳴らされる、列車の客席でも運転士をねぎらう内容の掲示物が窓に貼られたまま走行する、といった行為があったという。
文書では社員に対して「いかなる理由があっても、会社財産である列車や駅施設に私的な貼紙を無断で貼付する行為は言語道断であり、会社の施設管理権はもとより、お客様に安心して駅や列車を安心してご利用いただく観点からも到底看過できるものではありません」とし、事実関係を調査の上で厳正に対処するとしている。
この文書の画像はSNS上の投稿をきっかけに拡散され、ユーザーの間で議論を呼んだ。
J-CASTニュースは9月3日、事実関係について水戸支社に取材した。担当者によれば、8月28日の運転士出迎え時の社員の行為に対して9月1日に文書を発行したことは事実。また勝田駅での現場の状況については引き続き詳細を調査中だとしている。
担当者は社員に向けて「仲間の社員をねぎらうこと自体は問題ない」としつつも、今後は「ホーム上での行動についてはお客様の流動に支障を来たしたり、不快感を与えたりすることのないよう、また安全確保の自意識と秩序を持って行動するよう」注意喚起を行っていくと説明している。