サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選が2021年9月2日に各地で行われ、B組の日本代表は大阪・パナソニックスタジアム吹田でオマーン代表と対戦し0-1で敗れた。
岡田氏「いいところが全然出せなかった」
前半を0-0で折り返した日本代表は後半43分、オマーン代表に左サイドを突破されクロスを中央で合わせられた。これが決勝点となりW杯最終予選黒星発進。本戦出場に向けて厳しい船出となった。
試合の模様をライブ配信した映像配信サービス「DAZN」で解説を務めた元日本代表監督の岡田武史氏(65)は試合終了直後、「ショックですね。これは...」と思わず言葉を詰まらせた。
岡田氏はこの日の試合内容について「もうちょっとチャンスとか作れたなかで敗れたならいいのですが、今日はちょっといいところが全然出せなかったですね」と指摘し、「オマーンが良かったというのもあるけどもうちょっと出来たかなという気はしますね」と振り返った。
岡田氏「日本チームが良くない時はだいたいこういう時」
さらに岡田氏は「ここが正念場ですよ。始まってすぐですけど」と危機感を募らせ、「もうちょっと選手も開き直らなければいけないでしょうね。いろんなことを考える前に戦うとか、走るとか基本的なことをやらないといけないでしょうね」と指摘した。
日本代表は最終予選第2戦で中国と対戦。当初、この試合は中国で行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響による渡航制限のため中立地のドーハで行われることになった。
岡田氏は「中国簡単じゃないですよ。今の中国は今までとはちょっと違うと思いますね」と警戒し、日本代表の現状を次のように分析し奮起を促した。
「日本チームが良くない時はだいたいこういう時なんですよ。淡々と一人ひとり自分のせいではないみたくなってくるんですよね。そのなかで言い合いしてでも『よしっ、もう一回行くぞ』みたいな勝負への執着心みたいなものを出してこないといけないと思います。喧嘩してでも『もっと出てこい』とか、『もっと前に出てこい』とか、お互いが要求をしていかないといけないと思います」