大阪市は「新鮮な鶏肉ほど菌が着いている」と警告したが...
「鶏肉に関して、法的に規制するものはありません。こちらとしては、中心部を完全に加熱して提供してほしいと、食品衛生法における食の安全の意義に基づいて、機会あるごとに様々な店に指導しています。ただ、指導に応じない店はゼロではありません。客などから届け出があれば、保健所が調査を行い、食中毒があったと断定されれば、営業停止などの処分をしています。このお店は、食中毒があったと断定したことはありません」
過去に、油の温度が90度以上で1分間以上が必要としていたかについては、「そうした話をしたのかは分かりませんが、レア状態であるのが事実であるならば、中心部まで加熱してほしいと指導することになります」と話した。保健所がこの店について問題ないとの見解を示したかについては、「事実関係は定かではありませんが、食中毒が多発している状況ですので、そう言うことはないはずだと思います」と説明した。
鶏肉が新鮮であればいいのかについては、「新鮮だと提供されている店も多いようですが、カンピロバクター菌は、生きている家畜にいますので、新鮮な鶏肉ほど菌が着いていることになります」と否定した。
レア唐揚げを番組で紹介したことについて、朝日放送の広報部は9月1日、取材にこう見解を明かした。
「制作現場に確認しましたところ、放送で紹介していいいか、食品衛生法上などの規制を調べた結果、問題ないと判断したということです。放送では、鶏肉全般についていいと言っているわけではなく、その店を紹介していいかを考えました。お店にも確かめて、もともとお刺身で食べられる生食用を唐揚げにしているとのことでした。十分新鮮な鶏肉を使用しているとのことでしたので、提供後にすぐに食べていただくのならよく、衛生上の問題はないと判断しました」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)