店側「当店は、加熱の基準をクリアしている」と説明
「保健所から示された以前のルールで、油の温度が90度以上で1分間以上が必要だと言われています。当店は、その基準をクリアしています。生食の提供ではなく、火を入れて油で揚げていますので、問題ないとの認識で10年間やっています。保健所が過去に衛生管理チェックに来ていましたが、『これなら問題ない』と言っていました」
鶏肉の中心部を75度以上で1分間以上加熱しているかについては、こう話した。
「全部の温度を測っているわけではないので、75度以上あるか分からない部分もあります。食べログで有名な関東の焼き鳥屋も、肝を焼くときに中をレアにするだけの技術を持っていました。当店も、独自の調理法でやっており、店として食中毒対策をしています。また、スーパーに売っている鶏肉ではなく、特別なルートで市場から食材を調達しています」
この10年間で食中毒が出ていないのかについては、こう答えた。
「食べた翌日になって、『胃が痛くなった』と連絡してきたお客様はおられましたが、その方だけで他のお客様からは連絡がありませんでした。鶏肉ですので、体調不良を訴えた方が1人もいなかったわけではありませんが、病院や保健所でも、レアが原因ではないとの判断でした。食中毒が確定したことは一度もありません。食中毒になるかは、食べた方の体調によりますので、気にするお客様にはお勧めしていません」
朝日放送に紹介された経緯については、次のように明かした。
「こういう唐揚げですから、色々なご意見があると思いまして、オファーが来たときに、『問題がないか、調べていただくようお願いします』と伝えました。朝日放送さんからは、しばらくして、調べた結果で問題ないとの判断になったと聞きましたので、今回お受けしました」
レア唐揚げを店で提供し続けていることについて、大阪市の生活衛生課は9月1日、取材にこう答えた。