ウォルト・ディズニー・ジャパン(WDJ)は2021年9月1日、動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の入会方法を、ドコモ経由以外にも広げると発表した。
同サービスをめぐっては、ドコモの共通IDサービス「dアカウント」を導入している関係もあり、利用者から入退会が煩雑との指摘が少なくなかった。
利便性向上の一環
ディズニープラスの入会には、dアカウントを作成し、ドコモショップ、My docomo、公式サイトのいずれかから手続きする必要があった。
10月27日からは、利便性向上のためにクレジットカード、PayPal、App Store、Google Play ストア、Amazon アプリストアを通じた入会も可能になる。ドコモ広報部によれば、新たな入会経路であればdアカウントは必須ではなくなる。
WDJは併せて、配信作品の拡充や、高画質・高音質な視聴環境への対応、月額780円から990円(税込、App Store経由の入会は1000円)への値上げなども発表した。
同サービスは、WDJとNTTドコモが共同運営しており、「dアカウント」という縛りがあった。そうした事情からか、アカウント作成の手間や退会時の煩雑さが利用者から指摘されていた(詳報:「『ディズニープラス』会員から苦情 退会に十数ページかかる複雑さ...運営会社『改善に励む』」)。
入会手段の拡大は好意的に受け止められたようで、SNSでは「ようやくdアカウントの呪縛から解放された」「これは(入会を)検討してもいいかもしれない」などと好感が広がっている。
一方ドコモは、WDJの発表に合わせて独自の施策を打ち出した。自社経由の入会者に限り、dポイントのプレゼントやディズニーストアでの割引、配信作のメイキング映像などの特典を発表している。