モデルのKoki,さん(18)を起用した「家庭画報」特別号の表紙がインターネット上で話題になっている。
表紙でKoki,さんは着物姿を披露。「こんなに華やかで素敵なきものを着られるなんて光栄です。着物を纏うと、日本人として生まれてよかったと思います」とのコメントも同誌に寄せている。
この表紙写真やコメントなどをめぐって、Koki,さんをめぐる過去の騒動を思い出した、といった声が一部から上がっているのだ。
「改めて日本の文化、芸術の美しさと魅力を感じました」
Koki,さんを起用したのは、2021年9月1日発売の家庭画報特別号「きものSalon 2021‐22 秋冬号」(世界文化社)。同社の発表では、Koki,さんの着物姿を「幼少の頃から茶道をたしなみ、きものにも親しんできたというだけあり、その着こなしは見事」などと評していた。
Koki,さん本人も8月31日、自身のインスタグラムで表紙に起用されたことを告知している。
「本当に素敵なお着物を身に纏う事が出来てとても嬉しかったです」との書き出しで始まるメッセージと共にアップされたのは、白地に灰色の文様が躍るシックな着物に黄色い帯が映えるKoki,さんの姿が印象的な表紙の写真だ。隣には「きものデビュー」との文字も踊る。
Koki,さんは続けて、
「改めて日本の文化、芸術の美しさと魅力を感じました。ありがとうございました」
ともつづっている。
Koki,さんが着物姿で雑誌の表紙に起用されることは、ネットニュースでも報じられているが、これに「ヒールで帯を踏みつけることには抵抗なかったのかな」といった声も上がってしまっているのだ。
というのも、Koki,さんと着物といえば、ある意味、「因縁」があるからなのだ。
視聴者が思い出したのは「ヴァレンティノ」のウェブCM
3月、Koki,さんはファッションブランド「ヴァレンティノ」のウェブCMに出演。その際、Kokiさんは地面に敷かれた帯の上をハイヒールで歩いており、これがネット上で「日本文化を冒涜しているのではないか?」とする疑問の声が噴出した。
これに対し、ヴァレンティノの公式ツイッターは、冒涜の意図は全くなかったとしつつ、「このシーンで使われた布も、着物の帯ではありませんが、多くの方に不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪したのだった。
それから5か月後。着物姿で雑誌の表紙を飾ったKoki,さんだが、本人にはもちろん「帯騒動」を連想させる意図はなかっただろうが、ネットユーザーの中には騒動を思い出してしまった人が一定数いたのは事実のようだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)