野外音楽イベント「NAMIMONOGATARI2021」が感染対策の不十分さを指摘された問題で、出演したアーティストの一人が2021年8月30日、「自分に非があるので全てを受け止めます」などとする声明を発表した。
「アンチなんか気にすんな」「無責任すぎ」
イベントは8月29日、愛知県常滑市のアイチ・スカイ・エキスポで開かれた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大が続く中で、マスク着用の徹底やソーシャルディスタンスの確保が不十分だったことに加え、酒の提供も発覚し、市や県が抗議する事態となった。主催者発表によれば、8000人超が来場した。
主催の「オフィスキーフ」(名古屋市)は30日、「大規模な音楽イベントの感染予防対策に対する認識の甘さ」を認めて謝罪した。
出演した人気ラッパー・MC TYSONさん(30)は同日、SNSで「この様な状況下でLIVEをする事に対してリスクが伴うのも承知の上での出演でした」と見解を明かした。
「会場に駆けつけてくれたお客さんの為に、一緒に歌ってくれた人たちの為に全力で歌いました」と達成感をにじませ、「自分がこの選択をした事への賛否両論はありますが、後悔はありません」「日本中の皆が自分のことを叩くのはかまいませんし、批判されている事をしてしまっている自分に非があるので全てを受け止めます」と主張した。
一方で、自身の家族に対しても誹謗中傷が寄せられているといい、「とても残念」と不快感をあらわにした。
最後は、来場したファンに向けて「暑い中、朝から並んでLIVEを観に来てくれて本当にありがとう。一緒に歌ってくれた皆を心の底から愛してるよ。またいつかどこかで皆に逢える日を楽しみに俺は諦めず頑張るからね。本当にありがとう」と感謝した。
投稿には「アーティスト達が叩かれるのは違うと思う」「アンチなんか気にすんなよ」「これがヒップホップですか」「無責任すぎだよ」など様々な反応が上がっている。