俳優の中村倫也さんが、2021年8月29日に放送された「日曜日の初耳学」(TBS系)に出演し、下積み時代の「暗黒期」を救った人物や、その後の考え方の転換を明かし、反響を呼んでいる。
下積み時代は「スーパー嫌なやつ」
16歳で芸能事務所の養成所に入るも、25歳までなかなか売れない時代を過ごした中村さん。単発ドラマのオーディションに「芝居がデカかったから」という理由で落ち、悔しい思いをしたため、「芝居小さくしてやる」と躍起になったときもあったそう。
また、「役者に自己PRって必要?」と思いながらオーディションを受けたり、「世界の中心が自分でした」と語るほど現場で生意気な態度を取ったりしているうち、「10代の頃はその生意気な感じが『かわいい』だったんですけど、20歳過ぎてそれをやっていたら、全然仕事をもらえなかった」と業界から干上がっていってしまったという。当時の自分を一言で表すと「スーパー嫌なやつ」。「全部敵だと思ってましたね」と当時を振り返ると、番組MCのタレント林修さんも興味深そうに話を聞く。
暗黒期を救った痛烈な一言
そんなやさぐれた中村さんを救い、今でも中村さんが「間違いなく大恩人」と尊敬しているのは、俳優のムロツヨシさん。「飲みに行ったときに僕が嫌な感じでグチグチ言っていたら、ムロさんが『じゃあお前、何ができるんだ』ってスパンッと言われたんです」「ちょっと前だったら『俺はこうやりたいです』って言えたんですけど、もうそれが返せないくらい腐っていた自分に気付いたんですよね、それで。何も言い返せなくて...」とし、ムロさんの言葉を愛情だと受けとめた。
その後中村さんは「仕事は好きでやりたいから。それだったらグチグチ言っているんじゃなくてちゃんと頑張らなきゃ」と決意。考えを見つめ直し、それからというものの「人は鏡だ」と行動も正すようになる。「成功と失敗で考えない。成功と失敗で考えると、失敗は失敗。『やるかやらないか』で考えると、失敗も成功になる」という考えのもと、失敗したくないと思っている後輩に対して、「失敗したほうがいいよ。大人になって失敗するとしんどい」とアドバイスを送るようにしていると明かすのだった。
下積み時代の暗黒期からの転換に、視聴者からは「知らなかった昔の舞台のお話や映像もあって貴重なお話だった 私も失敗を恐れすぎて後で後悔することが多いので、『成功か失敗かじゃなくてやるかやらないか』 っていう言葉すごく響きました」「いろんな事を経験した倫也さんだからこそ説得力があるよね」「自ら暗黒期って呼ぶドン底人生期間あったの知らんくて吃驚してる 人って変われるんだなあ そんでムロツヨシは凄い」などと反響を呼んでいる。
『日曜日の #初耳学 』明日よる10時〜放送です
— 日曜日の初耳学【公式】 (@hatsumimigaku) August 28, 2021
「インタビュアー林修」には #中村倫也 さん(@senritsutareme )が登場
役者としての原点から"全部が敵だと思っていた" 荒んだ過去、人生を変えた5人の先輩俳優たちとの出会い…
今大活躍の彼は林先生を前に何を語るのか
ぜひご覧ください pic.twitter.com/TXNDbjZWiE