「天神ビッグバン」で激変する福岡中心部 「イムズ」も32年の歴史に幕...次はどこに?

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「イムズ閉館で一区切り」ではない

   福ビルは19年3月に閉館。20年2月には隣接するファッションビルの天神ビブレ、20年3月には天神コアも閉館した。この3施設の跡地は地上19階、地下4階建ての大型商業施設として生まれ変わる予定で、24年度内のオープンを目指す。

   イムズ跡地の利用については、三菱地所が20年9月に「感染症対策を踏まえた安全・安心なまちづくりと、高付加価値なビルへの機能更新とを両輪で推し進めて参ります」などと発表。現時点で詳細は明らかではないが、22年度中に新築工事を始めたい考えだ。

   「天神ビッグバン」は、福岡市が15年に打ち出した再開発構想だ。国家戦略特区を活用し、24年末まで10年間かけて、天神交差点から半径500メートル、約80ヘクタールについて、ビル30棟の建て替えを誘導し、延べ床面積を1.7倍、雇用者数を2.4倍に増やしたい考えだ。すでに20年5月時点で建て替えのための建築確認申請数は47棟におよび、そのうち35棟が建て替えを完了している。

   天神ビッグバンを担当する福岡市の都心創生課では「今後も、まだまだ建て替えは誘導していきたい」としており、イムズ閉館で一区切り、といった見方には否定的だ。

   イムズでは8月31日18時30分から館内の「イムズホール」で閉館セレモニーを行う。すでに観覧申し込みは締め切っているが、公式サイトやインスタグラムで中継する。営業終了は19時。感染対策のため、玄関などでのあいさつは行わない。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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