「SKE48はどうなってしまうんだろう」 松井珠理奈が卒業した時、後輩たちが思ったこと【須田亜香里・林美澪・井上瑠夏インタビュー】

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私という人間に価値を感じてくれたから会いに来てくれていた

この1年間でのSKE48での活動についても話を聞いた
この1年間でのSKE48での活動についても話を聞いた

―― この1年半ほど、コロナ禍でグループの活動は大きな影響を受けています。特に、握手会ができない状態が続き、ファンとのコミュニケーションも大きく制限された状態です。SKE48では、20年7月に「メンバーから一定の距離を(4m前後を想定)おいた場所に、お客様専用のタブレットを設置」した状態で会話する「現地でオンライントーク会」が始まり、10月には「2.5m 程度の距離を空け飛沫防止シートが設置された状態」で、直接会話できる「現地でトーク会」にバージョンアップされました。AKB48では、完全リモートの「オンラインお話し会」が行われています。やはり、タブレット端末越しと直接話すのとでは、かなり違いますか。

須田: やっぱり肉眼で人の顔が見えるのは、リモートとは全然違いましたね。もちろんリモートで話すのも新しいと思いましたし、なかなか会いに来られない方や、「10年以上応援してたけど初めてあかりんと会話しました」という方もいらっしゃって、リモートで今の時代だからこそ気づけた応援の声だと思います。ただ、直接会いに来てくださるというのは、会場まで来てくださるまでの思いのようなものもその時間に乗っているので、やはり「直接会う」というのは、それ自体を愛情として受け取ることができる、一番わかりやすいものなので、すごくたくさんパワーももらえましたし、安心もできましたね。応援してもらえている、ということへの安心をすごく感じました。私は握手会をきっかけに注目していただいて、今の立ち位置にも立たせてもらえていると思うので、会えるイベントで握手ができないことは自分にとってはすごく良くないというか、人としての魅力がすごく少なく感じられてしまうのではないかと、すごく不安でした。「トーク会」をしてみて思ったのは、私という人間に価値を感じてくれたから会いに来てくれていたんだ、ということに改めて気付けたのが、今回私はすごくいい経験になりました。

―― 物理的な握手は当分難しいかもしれませんが、直接話せるだけでも、かなりファンの皆さんとコミュニケーションは取れるわけですね。

須田: 1対1で話せるのは、やっぱり1人の人間としてお互いを見ることができるので、安心感がありますね。

―― (林さん、井上さんに)お2人は、いかがでしたか。

井上: 「現地でトーク会」では、ファンの方はマスクを絶対にしてアクリル板越しで話をするのですが、久しぶりに会えたファンの方がおられたり、来てくださって「会えない時間でもすごく思ってくれてたんだ」と実感したりして嬉しかったです。「自分がマスクをしていて気づかれないんじゃないか」と思っているファンの方が結構多かったのですが、全然そんなことありません!目だけで本当にはっきり分かります。握手会に比べれば声が聞きづらい面はあるかもしれませんが、ちゃんと会話はできるし、顔もちゃんと分かってるし、「伝わってるよ」ということを直接伝えられたことも、すごく良かったです。コロナの期間で会えない状況でも離れずに、私のことを応援してくださるファンの方のことを大切にしようと改めて思いました。

―― 林さんは、いかがですか。

林: 握手会は参加したことがありませんが、「現地でトーク会」で初めてファンの方と対面しました。マスク越しなので少し悲しいなと思いましたが、すごく新鮮な経験でした。「こんな顔してるんだな」と思っていたら、劇場公演ではファンの方の顔が見えづらかったことを思い出して、改めて嬉しくなりました。最初は、目だけでファンの方を覚えるのは結構難しいんですよ。でも、話していくうちにその人の個性が分かって、だんだん覚えられたりするので、トーク会があって本当に良かったと思いますし、またやりたいです。

―― 新型コロナウイルスの感染は厳しい状況が続きますが、創意工夫で少しずつ「日常」に近づけるかもしれませんね。

須田: そうですね、これからが楽しみです。
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