サッカーの英プレミアリーグ・チェルシーに所属するドイツ代表MFカイ・ハフェルツ(22)がインスタグラムに投稿した画像が「旭日旗」を連想させるとして、韓国で波紋を広げている。複数の韓国メディアが伝えた。
画像下には「COBRA KAI」の文字
ハフェルツは8月28日に行われたプレミアリーグ第3節リバプール戦で前半22分に先制のゴールを決めた。ハフェルツは試合後にインスタグラムのストーリーを更新し、英サッカー専門メディア「433」が作成した画像をアップした。
画像は、ハフェルツが飛び蹴りのような格好でボールを蹴っているもので、ハフェルツの額には鉢巻がまかれている。画像下には「COBRA KAI」の文字が記され、オレンジ色の光が放射線状に伸びているような背景になっている。
複数の韓国メディアが、この画像が「旭日旗」を連想させると指摘。韓国のサッカーファンから画像を削除するよう要請があったという。
ハフェルツが投稿したストーリーはすでに消えているが、同じ画像を「433」の公式インスタグラムが29日にアップしており、そちらは30日16時時点で閲覧できる状態となっている。
背景の光にも指摘
韓国メディアOSENは、この画像はハフェルツ自身が作成したものではなく、ハフェルツは「旭日旗」の意味を理解していなかっただろうと指摘。頭のハチマキのほか、背景にあるリバプールのホーム・アンフィールドスタジアムの光も戦犯旗(旭日旗)の形状で表現されたと伝えた。「COBRA KAI」は米国ドラマのタイトルで、日本の武術空手の話だとしている。
また「金剛日報」は、ハフェルツがドイツ出身ということもあり、ヨーロッパの場合はナチ党を象徴するハーケンクロイツ(鈎十字)は絶対に使用しないが、日本の戦犯旗は正しく知れておらず、頻繁に議論を呼び起こしていると指摘した。
「旭日旗」をめぐっては東京五輪でも話題に上がり、自転車ロードの競技中に沿道で「旭日旗」を使用して応援があったとして韓国の誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が国際オリンピック委員会(IOC)に抗議のメールを送った。