障害者狙った電車の痴漢...「駅アナウンスのせいだ」と泣いた女性も NPOが改善要望、国交省動く

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障害者団体が、改善を求める要望書を国交省に提出

「『品川でしょ?送ろうか?』何度も言われて、ずっと声を掛けられていた。やめてくださいと言っているのに周囲の人は誰も助けてくれなかった」
「自宅に見知らぬ男がよくいるけど知っているか?と近所の人に聞かれて確認したら、電車内で時折見かける男性で、後を付けられていると知った」

   DPI日本会議では、7月に改善を求める要望書を国交省に提出し、駅アナウンスを中止し、他の方法に切り替えることなどを求めた。その経緯について、佐藤聡事務局長は8月27日、J-CASTニュースの取材に対し、こう明かした。

「アナウンスは、主に関東地区の鉄道事業者で、20年ほど前から行われています。1つの事業者が始めて、それが同じ地区で広まったのでしょう。障害者は止めてほしいと現場の人に言っていましたが、変わりませんでした。今回、メンバーの女性が、車いすで被害を受けており、知り合いにも聞き取り調査をして、十数件のケースが分かりましたので、国交省に改善をお願いすることにしました」

   そのほとんどが都内でのケースというが、話すとフラッシュバックを起こしてつらいため、いつのことかなど細かいことは聞き取れていないという。

「聞き取りをした十数人の障害者は、『もう二度と言いたくない』と話すほど深い傷を負っており、こうしたこともあって、これまで表に出てきませんでした。鉄道事業者も、被害そのものを知らなかったので、改善しなかったのでしょう。つまり、現場の人から障害者の声をくみ上げる仕組みがなかったということだと思います」
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