「日本人であれだけの速球を投げられるリリーバーはいません」
「何といっても球が速い。先発だとペース配分を考えながら力をセーブして投げなければいけないが、救援は短いイニングなので全力で投げられる。球速を見てもらっても分かるように、藤浪も救援だと球速が上がり、150キロ台後半をバンバン出す。日本人であれだけの速球を投げられるリリーバーはいませんよ。
先発に比べて救援での防御率が悪いのは大量失点を喫した登板が2回あるからです。それ以外の登板を見ると三振を奪ってきっちり抑えている。制球難が良く言われていますが、救援は荒れ球の投手が少なくない。楽天の松井裕樹、巨人のビエイラも制球は決して良くないが守護神として活躍している。藤浪も荒れ球を利用するぐらいの心構えで来られたら投球が良くなると思うし、厄介ですよ」
もちろん、フォームを整えなければ先発、救援でも使いどころがない。16年ぶりのリーグ優勝を狙う阪神でチームに貢献できるか。藤浪が再びはい上がってくる姿を阪神ファンだけでなく、多くの野球ファンが待ち望んでいる。