新薬開発は「平時」の取り組みが重要
ロナプリーブは、元々は米国のリジェネロン社が開発した薬だ。日本が先頭に立つ形でのワクチンや治療薬の開発が進まない背景について問われた奥田氏は、「平時」の取り組みの重要性を強調した。
「米国の例を見ていると、平時から感染症に対する取り組み、あるいは今回広く使われているメッセンジャーRNAのワクチンについても、政府とともにベンチャー企業、あるいは製薬企業が協力しながら、その技術を開発してきた、磨いてきたというところがある。日本においても、今、議論の最中ではあるが、パンデミック(世界的大流行)が起きる前から、平時の中で、新しい技術、あるいはサイエンスに取り組んでいくことが必要」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)