「一人でも多くの若者に、一刻も早く周知するため」
25日にJ-CASTニュースの取材に応じた群馬県メディアプロモーション課の担当者は、若年層のワクチン接種を進めることが「感染収束の鍵」だとして抽選企画を立ち上げたとする。ワクチン接種促進のための「インセンティブ」だという。
担当者によると、県内において若年層は新規感染者の半数近くを占め、かつ接種が比較的進んでいないという状況。「副反応が不安等の理由で接種を迷っている人の割合が高い傾向にある」といった調査もあるといい、「ワクチンへの正しい理解が進んでいない可能性がある」とも話す。
話題となった動画は、抽選企画の告知に終始しているが、同じ24日には「新型コロナワクチン 大学生の声 みなさんへのお願い」というタイトルで、若年層に向けてワクチン情報を伝える動画も投稿されている。
それぞれ告知とワクチン情報を伝える動画は「あえて」分割したと担当者は言う。「一人でも多くの若者に、一刻も早く周知するため、(告知は)短くて印象に残る動画とした」と明かす。
なお、この抽選企画は動画公開に先駆け、6日の知事記者会見で発表された。その前後における、20代及び30代の群馬県民(医療従事者等を除く)の1回目接種率の推移は、担当者が伝えたところによると以下となる。
8月1日:18.9%
8月10日:26.5%
8月19日:36.2%
担当者は、抽選企画を実施した効果も含めて、「現在のところ、着実に若年層の接種率は増加傾向にあります」と話す。ネット上で賛否の分かれた反応が出ていることについては、
「受け止めは様々だと思いますが、ワクチン接種を逡巡している方がこの動画を見て、一人でも多く、接種を前向きに考えていただればありがたいです」
と伝えた。