2021年8月24日に行われた東京パラリンピックの開会式の中継で、実況アナウンサーが披露した豆知識に大きな注目が集まっている。出場国の1つスロベニアは、日本よりも「そば」の消費量が多いのだという。
J-CASTニュースは25日、スロベニア大使館に同国のそば事情を取材した。
そば粉を使ったパンやそばの実を食べる
開会式の模様を伝えたNHKのテレビ中継。実況の杉浦友紀アナウンサーは、スロベニアの入場時、同国の選手団が福井市で事前合宿を行ったとして、
「福井とスロベニアの共通点、何かわかりますか?それは、そばです。スロベニアでは、年間のそば消費量が、実は日本より多いんだそうです。福井は、越前そばが有名ですからね」
といった情報を紹介した。
スロベニアは、ヨーロッパに位置する自然豊かな国。面積は2万273平方キロメートルほどで、四国とほぼ同じだ。杉浦アナが紹介した豆知識に、SNS上では「勉強になった」「知らなかった!」と大きな反響があり、一時はツイッター上のトレンドにも「スロベニア」がランクインした。
それでは、スロベニアの人はどのくらいそばを食べているのだろうか。スロベニア大使館の広報担当・ベルデニックさんは25日、J-CASTニュースの取材に対しこう話す。
「スロベニアのそばの消費量は、だいたい日本の2倍近くだと言われています。 日本のような麺ではなく、そば粉を使ったパンなどがありますね。
また、そばの実を使った料理も人気です。イタリアのリゾットのライス部分をそばの実にしたような料理もあり、これは国民に広く好まれています」
ちなみに、ベルデニックさんの好物は「ジガンツィ」という料理。日本の「蕎麦がき」に似たような料理で、蕎麦粉を熱湯で練り、焼きあがったものにラードなどをのせて食べるのだという。
「すごく素朴な味でして、そばの風味が強く感じられます。それに油を足すことで、ジューシーさが加わります」
しかしスロベニアでは、日本のようにそばを麺にして食べることは少ないという。では、日本の蕎麦はスロベニアの人々にどのように受け止められているのだろうか。
大使館の人々は日本の蕎麦も大好き
ベルデニックさんに日本の蕎麦の感想を尋ねると、最初はつるつるとした触感に驚いたのだという。
「実は日本に来て最初に食べた料理が蕎麦でした。『これが蕎麦ですよ』と紹介されたときには、食べたことないような触感に驚きました。しかし蕎麦の風味や味がしっかりとしていて、私は日本の蕎麦が大好きです」
さらにベルデニックさんによれば、ベルデニックさん以外の職員や大使も日本の蕎麦を気に入っているとのことだ。
最後に、ベルデニックさんにスロベニアの魅力について尋ねた。
「料理はもちろんですが、自然も豊かです。国民は毎日をアクティブに過ごしているので、冬にはウィンタースポーツが盛んで、夏には山登りなども楽しんでいます。 そういった自然や山登りなどアウトドアが好きな方には、とても向いているのではないかと思います」
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)
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— Slovenia in Japan 駐日スロヴェニア大使館 (@SLOinJP) August 24, 2021
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