東京パラリンピックの開会式に元俳優の滝川英治さんが登場した。
滝川さんは17年にドラマ撮影中の事故で脊髄を損傷。20年に俳優引退を表明していた。開会式の出演に、ネット上では「号泣してしまった」「もう言葉にならない」と感動の声が広がっている。
ブログで大会への思い語っていた
滝川さんはフリーアナウンサー・滝川クリステルさんのいとこ。俳優としてミュージカル「テニスの王子様」や「仮面ライダーシリーズ」などに出演していた。
17年、ドラマ撮影中の自転車事故で転倒。脊髄損傷の大怪我を負い、車椅子生活を余儀なくされた。20年には週刊誌の記事で俳優業の引退を表明していた。
滝川さんは今回、「空港」をイメージした開会式の演出で、管制塔のクルー役として映像出演。車椅子に乗った滝川さんは、周囲を見回したのち、新たな演出を告げる笛を吹いた。
滝川さんの登場を目にしたツイッターユーザーからは、「滝川英治くんが出てきてもう言葉にならない」「滝川英治さん見れたそれだけでも嬉しい」「嬉しくて、泣いております」「お顔見た瞬間に号泣してしまったよ...」と感動の声が広がっている。
滝川さんは24日更新の自身のブログで、パラリンピック開幕にあたり、次のような思いを語っていた。
「僕たち障がい者は、確かに失われたものはとてつもなく大きい。本人にしかその重みはわからないと思います。それでもその中で、何かほんの少しの小さなことでも、できなかったことができた時の喜びや幸せ、自分の生きる価値、自分が自分である証を示したい。そういう気持ちがあります。今日僅かな一歩進めたら、明日は二歩、その次は三歩、そして明日はと...もちろん立ち止まってもいいし、つまずいても、引き返しても、その歩みが次へ繋がる励みになってるはずです」
「そんな中、スポーツという大きくて過酷で遥か遠い夢を見つけて、猛進しているアスリートの方々。国や性別、障がいの有無だって関係ない、諦めなければ、平等に、誰だってかっこよくなれるんだと見せつけてほしい」