「人権関連についても厳しく審査をし...」
ムーミンの日本版公式サイトでは24日、「当社がライセンス管理をする一部製品に関しまして、皆様へ不快な思いをさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」などとする謝罪文を掲載した。
ムーミンキャラクターズ社では「いかなる差別も、助長ないし許容するものではない」との見解を持っており、ライツ・アンド・ブランズも同じ認識を持っているという。「これは、お互いを認め合い、共存することを尊重していた原作者トーベ・ヤンソンの思想が包摂されています」と説明する。
DHCについては直接言及していないもの、「今後は、ライセンス許諾時点において、反社会勢力に対する確認に加えて、人権関連についても厳しく審査をし、仮に認識がなく契約された場合においても、それらが判明した時点において、速やかに契約更新停止や生産終了等の働きかけをしていきます」と宣言した。
「ムーミン公式サイトを通じ、様々なお声をいただきましたこと、真摯に受け止めております。ムーミンとムーミンを愛する方々の気持ちを大切に、皆様とともにムーミンの世界観を伝えるために邁進してまいります。今後とも何卒皆様の温かいサポートをよろしくお願い申し上げます」
DHC広報部は24日、J-CASTニュースの取材に「誠に恐れ入りますが、本件に関するコメントは差し控えさせていただきます」と回答を避けた。
ライツ・アンド・ブランズ、ムーミンキャラクターズ社にも取材を申し込んでいる。回答があり次第、追って伝える。
(24日20時30分追記)ライツ・アンド・ブランズは取材に、協業の経緯について「DHC様へは昨年9月に、反社チェックをしたうえで、ライセンスを許諾しておりました」と答えた。
現行販売品の差し止めはできないとしつつも、DHCとのライセンス契約更新はしない方針だ。
DHCが排外主義的な考えを公表した問題については「本国フィンランドのムーミンキャラクターズ社は、"いかなる差別も、助長ないし許容するものではない"との強い見解を持っており、当社も同一認識です」と答えた。