人気キャラクター「ムーミン」のライセンスを日本で管理する「ライツ・アンド・ブランズ」(東京都品川区)は2021年8月24日、化粧品大手ディーエイチシー(DHC)とのコラボレーション商品をめぐり批判を集めたとして、「皆様へ不快な思いをさせてしまいましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。
ムーミンの著作権を持つ「ムーミンキャラクターズ」(フィンランド)は「いかなる差別も、助長ないし許容するものではない」との見解を持ち、DHCとの協業はふさわしくなかったと暗に示している。
「ブランドにそぐわない」「ショック」
問題視されたのは、DHCが2021年8月23日に発売した商品だ。
ムーミンなどの絵柄があしらわれた「薬用リップクリーム」「薬用ハンドクリーム」「オリーブホイップハンドクリーム」の3商品を展開した。全国の大型スーパーやドラッグストア、コンビニエンスストア、ネット通販などで取り扱う。
しかし、ムーミンの公式サイトとツイッターで23日に告知されると、「ブランドにそぐわない」「ショック」などの声が相次ぎ、24日までに告知文は削除された。
DHCをめぐっては、吉田嘉明会長が排外主義的な考えを公表し、SNSでハッシュタグ「#差別企業DHCの商品は買いません」が広まる騒動が過去にあった。