「注意した理由を説明して理解を得られたので、被害届は出さない」
現場で目撃したというこの人は、「私は、駅員の仕事の邪魔にもなりますし、他の人の迷惑にもなりますし、止めてほしいと思いますね」と男性の行為に憤った。
今回のトラブルについて、JR西日本の近畿統括本部は8月24日、広報担当者が発端を次のように取材に説明した。
「23日は、朝7時24分に廃車回送の列車が岸辺駅を通過しましたが、その3分前に下りの普通電車が岸辺駅に着いて、鉄道ファンの方など20~30人が降りてきました。そのうちの1人が当の男性です。ファンの方が集まるというので、ホームの警備のため応援に来たスタッフが4人おり、うち吹田駅長がベンチに立っている男性に気づき、危ないので降りるように注意したところ、胸ぐらをつかんできたと聞いています」
ベンチに立てば、転倒するなどして、本人がケガをしたり、他の乗客にぶつかったりする恐れがあり、ホーム上の安全のために注意した、と広報担当者は話す。男性が逃げた後、吹田駅長が追いかけて、こうしたことをその場で説明したそうだ。
胸ぐらをつかんだ男性の行為について、警察に被害届を出すなどの対応をするかについては、「注意した理由を説明して理解していただきましたので、被害届は出していません。今後についても、何も予定していません」と答えた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)