「専門性のない仕事を選ぶなんてリスクしかない」?
そんな成瀬の様子に、同僚たちからも賛否の声が。桜庭は、
「救急医がほかの科の先生たちからなんて言われているか知ってる? 『なんでも屋』」
「幅広く初期治療を行える代わりに専門性は皆無で、一生中途半端な医者で終わるだろうって」
と成瀬の脳外科に行きたい気持ちを想像して同情。続けて、「人生100年時代に、専門性のない仕事を選ぶなんてリスクしかないでしょ」と、救急医に懐疑的な意見を持っているようだ。
一方、成瀬が脳外科への異動を真剣に考え始めた矢先、今度は脳腫瘍のある急患が運び込まれてくる。無理に手術を進めず、きちんと正しい応急処置をした成瀬に対し、またもや患者を引き継いだ里中は
「こんなにありがたいバトンはありませんよ。優秀な医者が夜にいてくださって本当によかったです」
と感謝する。これに成瀬は、ナイト・ドクターとしてさらにまい進していこうと決意した上、シフトを調整して脳外科に研修という形で勉強していくことになるのだった。
仕事において専門性の有無を重視する桜庭の発言は、多くの視聴者にも響いたようで、ネット上では
「人生100年時代に専門性のないものを選ぶのはリスク... うっ... それは私にきく...」「グサッと来たな...」
「医者でも自身のキャリアのことこんな風に考えるのか... 医師は専門職なのにそこからまた細分化されてキャリアのあり方が変わるとは。 ドラマ観てて納得だけど衝撃だ」
「専門性がない悔しさ...か。 確かに、この位の年齢でぶつかる壁かもしれない だいたい何でもできるようになって来たけど、これだけはってものが無いことに感じるコンプレックス。 成瀬先生のそういう微妙な気持ちを繊細に表現できる、ほんとそういう所が大好きなんですよ」
などと反響を呼んでいる。