岩本氏「ジャイアンツも美談じゃなくて厳しい目も持っておくべきだ」
2つ目として、岩本氏は中田の巨人移籍決定後のメディア報道に疑問を持ったようで、「背番号10番という中田に対してのすごくリスペクトもあって中田はラッキーやなと思って見てた。でもその後、長嶋(茂雄)名誉監督にあいさつする。当然でしょう。でもそれをわざわざ報道したりとか、医療従事者への300万円の寄付とかそういう報道があったでしょ。美談を無理やり作っているように感じてしょうがなく」と語り、「ジャイアンツも美談じゃなくて厳しい目も持っておくべきだ」と指摘した。
岩本氏が3つ目に指摘したのは、日本のプロ野球を統轄する日本野球機構(NPB)のルールについてだ。岩本氏はあくまでも個人的な意見としてNPBに対して「ルール作ろう」と呼びかけ、4つ目に中田個人に対して被害を与えた選手や家族、日本ハムファンが納得するようなものを自身のバットで示さなければならないとした。
後輩の中田や古巣日本ハムへ熱い思いを語った岩本氏は「忖度じゃなくて僕はいち個人、野球人としての意見を言わせてもらうけども」と前置きし、中田の巨人移籍に関する一連の出来事に対して思いを吐露した。
「あまりにもファンありきのプロ野球だということをちょっと棚に上げ過ぎだ。誰に支えられている集団なんですか、組織なんですかと思うと、やっていないことが多すぎる。選手として中田はすごく有能です。でも無理やり美談作って彼に何かオブラートを包むことはしなくていい」
岩本氏の指摘にツイッターでは「ど正論」のほかに「岩本さんの意見に共感」「全くその通り」「OBで言いにくいだろうがよく意見してくれた」などの声が上がった。