落語家の立川志らくさんが2021年8月24日、中田翔選手の移籍問題を揶揄するツイートに批判が集まっていたことを受け、ツイッターに直筆の「謝罪文」を投稿した。
アップされた謝罪文は、 名古屋市長の河村たかし氏が「金メダルかじり騒動」で書いた謝罪文をパロディしたもの。河村氏の謝罪文は、その筆致が「殴り書き」のように見えるとして、ネット上で批判が寄せられていた。
「ドラゴンズは優勝出来なくてもこんなことはしません」
志らくさんは、暴力問題で日本ハムファイターズから読売ジャイアンツにトレードとなった中田翔選手をめぐり、21日に「読売は中田を引き受けてもう試合に出している。暴力で日ハムを追放になった選手をすぐ使うのか」とツイートした。
志らくさん自身はドラゴンズファンであることから、「ドラゴンズは優勝出来なくてもこんなことはしません」とも投稿している。
このツイートに対し、「今回の一件で読売を批判するのはお門違いだと思います」「他球団を侮辱する行為はどんな理由があろうとも許されることではない」など批判の声が相次ぎ、志らくさんはこの投稿を削除している。
このツイートは削除したものの、志らくさんは以下のように今回の巨人の姿勢を批判するような投稿を続けていた。
「他のチームに行きたい選手はちょいと暴力を振るえばいいことになっちゃう。やはり半年は謹慎させないとね」
「読売ファンよ、ごめんね。でもねYahooニュースのコメント欄見てごらん。殆ど私の意見に賛同するものばかり。謹慎せずにすぐ試合に出させた事を批判してるんです、世間は」
こうした志らくさんのツイートには、賛同する声がある一方、「自分が正しいって思ってるなら何故ツイートを消す必要がある」「消してなかったら応援した」などの声も多く寄せられていた。
「この度は私がひきおこした金メダルかじり いや読売いじりにより......」
こうした状況を受け、志らくさんが24日に投稿した謝罪文は、シワの入ったコピー用紙にミミズののたくったような字で書かれている。
「この度は私がひきおこした金メダルかじり いや読売いじりにより皆様にお詫び申し上げます」
冒頭のこの一文が示すように、これは河村たかし名古屋市長の謝罪文をパロディしたもの。
河村市長がの謝罪文では「数多くの電話メール手紙等よせられ 業務にめいわくをかけております」だった一文は、「数多くのダイレクトメール等よせられ 業務にめいわくをかけております」に変わっている。
「すべて私が悪かったことでございます」の「ご」には、ボールペンで何度も書き直した跡が見られるが、これも河村市長の謝罪文にもあったものだ。
落語家らしいシャレの効いた「謝罪文」に、思わず笑ってしまったというコメントが相次いでいる。
「再現度が高いですね」
「流石は志らくさん!発想が素晴らしいですw」
「つつしんでの所、特徴真似てて良きです」
その一方で、形式上は「謝罪文」という形だが、当の巨人ファンの一部からは「謝る気ないなら書かなくていい」「面白くもなんともない」といった否定的な声も出ている。