オリンピックの"おまけの大会"という認識の改善にも期待
さらに乙武氏は、「障害があると生身の肉体でそのままできるスポーツはそう多くない。車いすに乗ったり義足をつけたりするんですよ」としながらも、「そこが一種の(同一大会にすべきではない)線引きになるのかと考えるとそうでもない」と主張。スケートボードやBMXなど、オリンピックに採用されている競技の中にも用具の利用を前提としているものもあるとし、「用具を使うか使わないかっていうのもそんなに関係ないのかな」と話した。
そして、乙武氏は「そういうふうに考えていくと、これまでの歴史上の成り立ちを考えれば、分けられてきたことに正当性があるけれども、今後も2つの大会を分け続ける意味っていうのは、僕はそこまでないんじゃないかなと思うんですよね」と語り、「(パラリンピックが)オリンピックの後に開かれるおまけの大会のような捉えられ方をされてしまっている部分もあることを考えると、1つの同じ大会として開かれたほうがよりアスリートにも注目が集まるでしょうし、盛り上がりの中でやれるのではないかと思います」と結論付けた。
コメント欄には「激しく同意」「パラリンピックって呼称は無くなって欲しい」「素晴らしいです。それが多様性だと思いますし、目指す共生社会になっていくと思います」など、さまざまな意見があがっている。