中田翔「移籍で処分解除」なぜ許されたのか 田尾安志氏が指摘した「本当の問題点」とは

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「コミッショナーがしっかりと仕事をしてくれれば...」

   コミッショナーの職務について、日本プロ野球(NPB)の野球協約はNPB組織を統制し、NPB組織全体の利益確保のために指令を発し、また裁決・制裁を科すことができると定めている。しかし田尾さんは

「こういうトラブルが起きた時にコミッショナーが矢面に立っているかというと、見た事がない。結局は球団の考えで動いていくっていうような形が多い」
「実際はプロ野球コミッショナーよりもオーナー会議の方が決定権がある、みたいなところが一つ問題じゃないのかなという気がするんですね。結局オーナーが集まったあの会議、あれでほとんどが決まってしまう」

との私見を述べる。そのうえで、今回の一件をコミッショナー制度について考える機会にしてほしい、などと訴えた。

「今回中田翔の件で問題になっているのは日本ハムファイターズが無期限の出場停止という重い処分を下したにもかかわらず、ジャイアンツへの移籍で(処分が)なくなってしまった。これをどう受け止めるのか。これを裁定するのは一球団ではなくやはりコミッショナーの仕事ではないのかなという気がしております。そのコミッショナーがしっかりと仕事をしてくれれば、皆さんからの不満も減るでしょうし一球団の利害、そういうものも気にならなくなるんじゃないのかなという気がしますね」

とトレードに関する自らの考えを総括していた。

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