「サイレント値上げ」への不満を逆手に? ファミマの増量キャンペーンがSNSで大ウケした背景

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Togetter社が解説する「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」<出張版>

   ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているスタッフがTwitterで話題になった話題を厳選し、考察するコラムの第15回です。今回は「ファミチキが突然トレンド入りした理由」をお送りします。きっと読み終わる頃にはファミチキが食べたくなっているはず...。

  • ファミマのキャンペーンがバズったのはなぜ?(画像はイメージ)
    ファミマのキャンペーンがバズったのはなぜ?(画像はイメージ)
  • 通常よりも40%増量されたファミチキ
    通常よりも40%増量されたファミチキ
  • ファミマのキャンペーンがバズったのはなぜ?(画像はイメージ)
  • 通常よりも40%増量されたファミチキ

太っ腹すぎるファミマ40周年キャンペーンがスタート

   2021年8月10日、ファミリーマートが創立40周年を記念したキャンペーンを開始しました。ファミチキやサンドイッチ、サラダ、お菓子など人気商品20種類を値段据え置きで「40%増量」するというものです。

   この太っ腹なキャンペーンは「食品などさまざまな商品がだんだん小さく/少なくなってきてるのでは?」とネットでよく言われる昨今の流れに完全に抗う形となり、多くの人の心を惹きつけたようです。

   ちなみに、商品の値段そのままに量が少なくなることは、ネットでは「サイレント値上げ」とも呼ばれています。

<【気のせいじゃないよね】 #くいもんみんな小さくなってませんか日本 【かん違いじゃなかった】2017秋 - Togetter>

とにかくファミチキがデカい

   増量された商品の中でも、とくにファミチキはTwitterのトレンドに入るほどの話題に。「とにかくデカすぎる!」と、写真を添えてツイートするユーザーが急増したのです。

<ファミチキがデカくなる「お値段そのまま40%増量作戦」ファミマで開催中 - Togetter>

   「自動車のクラクションくらい大きい」「ファミチキバンズからはみ出る」といった報告のほか、1個でお腹いっぱいになるサイズのため「ごはんのおかず」としてアレンジするレシピも登場するなど盛り上がりを見せました。

増量は40%ではなかった?

   また、ファミチキのあまりの大きさに実際にスケールを使って重さを測ってみるユーザーも登場。そのユーザーの計測によれば、なんと40%ではなく65%も増量した計算になったそう。ひとつひとつチキンの大きさが異なるため一概には言えませんが、「ファミチキをとにかくデカくするぞ!!」というファミリーマートの本気を感じます。

<40%増量キャンペーンと銘打って消費者を騙しているファミリーマートの真実をお伝えします - Togetter>

ファミチキの「メモ欄」の謎も話題に

   増量キャンペーンの直前にはファミチキを入れる紙袋の「メモ欄」に注目が集まっていました。このメモ欄、どう使うのかご存知でしょうか。

   ファミリーマートの店員を名乗るユーザーによると、ファミチキとスパイシーチキンなど2種類以上のホットスナックが注文された場合などに、どの商品がどの袋に入っているか分かりやすいようメモするのだそうです。

   また、店員さん以外にもメモ欄を活用しているユーザーも意外と多い模様。例えば差し入れしてもらった時にひとことメッセージがあるだけでも嬉しいものですよね。

<ファミチキの袋に「メモ欄」があるけど人生で一度でも使うことがあるのか?という疑問から始まるいろいろな事情 - Togetter>

   さて、今回ファミチキの40%増量キャンペーンがここまで話題となったのは、次の3つの理由が挙げられます。

・身近なコンビニに関連する、誰でも参加できる話題だった
・シンプルにファミチキが大きすぎるという、思わずツイートしたくなるおもしろさ
・「商品が小さくなっている」という消費者の不満を覆すようなキャンペーンだった

   とにかく量を増やすという、ツッコミどころ満載のキャンペーンではありますが、消費者としてはこんなに嬉しいことはないですね。ほかの40%増量された商品もチェックしてみてはいかがでしょうか。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。

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