「ウマ娘」ナイスネイチャ、史実ではどんな馬? 競馬ファンに愛された「庶民派スター」の足跡

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高松宮杯での松永騎手の名セリフ

   そんなナイスネイチャは同年7月の中京競馬場・高松宮杯(当時は2000mのG2戦)で約2年7か月ぶりの勝利を飾る。1戦を除きほぼ全てのレースで騎乗していた松永昌博騎手も「負けても負けても応援してくださったファンの皆さんを思うとホッとした」といったコメントを残すほど、この馬を愛するファンは多かったのである。

   1994年のこの高松宮杯がナイスネイチャ最後の勝利となった。その後2年にわたり現役で走り続け、通算41戦ものキャリアを重ねたナイスネイチャの生涯獲得賞金は6億1918万円。コツコツ積み上げた賞金は、G1に勝つよりも多い額にまで増えていたのだ。

   引退後もナイスネイチャは「庶民派アイドル」だった。それはワイド馬券が発売開始された1999年にキャンペーンキャラクターに起用されたことが象徴していよう。ナイスネイチャが「ワイド」と書かれた紙を口にくわえているポスターは、「3着以内の馬を当てればよい」というワイド馬券の条件をたった1つのシーンで表現した。

   下手な説明よりナイスネイチャが登場すれば、競馬ファンなら誰でもわかる。ナイスネイチャは引退しても庶民派馬券の味方だったのだ。

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