ノウハウ活かした機体「魔改造」
そういった状況もあるなか、一番苦労したのは生産機体。最初に4500万で買った中国製の機体が国内の要求を満たす水準に達せず、韓国から1機、中国から別の2機を買い足した。元々は洗浄機の開発をしているショウワ、「機械作りはプロ」と担当者は話す。購入した機体に手を加えた。
「韓国のは少々の手直しなんですけど、中国産に関しては、ほぼ原型留めてないです。『魔改造』です。ほぼほぼうちの製品ですと言っても通用するくらい」
さらに既製品の改造で培ったノウハウを活かして自社製の機体も1から作り上げたという。
なお主力の洗浄機事業はコロナ禍の煽りを大きく受けているという。外食産業ではコストの削減から導入が足踏みされ、他の業界でも物流減少の影響で受注取り消しなどがある。担当者は「洗浄の分野っていうのは、コロナでなかなか厳しいところがある」と打ち明ける。