同じように見えても微妙な違いが...
コジマの太陽看板といえば、はち切れんばかりの笑みを浮かべた、あの表情が印象的だ。だが昭和日記さん曰く、一見同じようにも見える太陽看板にも、実は微妙な違いがあるという。一つは、太陽が平面的なイラストで描かれたタイプ。二つ目は、立体的な太陽のロゴを上からライトで照らしているタイプ。そしてもう一つが、夜になると光るネオン管タイプだ。
昭和日記さんは、このネオン管タイプが特にお気に入りだと話す。「夜空にギラギラと輝く太陽は街を明るくしている、そんな気がして非常にわくわくしていました」
そもそも太陽看板は、どのようにして生まれたのだろうか。06年にコジマの創業50周年を記念し、発行された「夢をひとつに:株式会社コジマ50周年記念誌」に、経緯が記されている。
コジマは1955年、家電を扱う個人商店「小島電機商会」として栃木県宇都宮市で創業。70年代以降は多店舗化に乗り出し、北関東エリアを中心に店舗網を広げていくことになる。
太陽のマークを使い始めたのは、栃木県外への出店を積極的に進めていた最中の85年7月。記念誌には、次のように採用経緯が書かれている。
「(創業者で名誉会長の)小島勝平夫妻がドライブ中にヒントを得たとされている。その後、大勢の社員に顔の入った太陽マークを描かせ、そのなかから自らのイメージを絞り込んでいった」