競技そのものだけではなく、様々な話題で盛り上がった東京五輪。インターネット上では、競技中などに撮影された絶妙な写真が、「奇跡の一枚」として注目を集めるケースも複数あった。
ネットユーザーたちを驚かせた5枚の写真を振り返る。
顔が消えた?写真に騒然
新体操個人総合では、カザフスタンのアリーナ・アジルハノワの写真が注目を集めた。2021年8月6日の予選競技中、英ロイター通信のカメラマンが撮影した。
体を思い切り後ろに反らせたアジルハノワの頭部が、絶妙なアングルのため消失したような形に。本来、頭部がある場所に見えるのは、赤いボールだけだった。この一枚はネット上で「顔がない」「どうなってるの」と驚きの声を集めた。
日本サッカー「シンクロ写真」も話題に
8月3日の男子サッカー準決勝では、日本代表のDF吉田麻也とスペイン代表のMFミケル・メリーノの動きがシンクロしたような瞬間がカメラに捉えられた。
両チーム無得点で迎えた後半11分。ゴール前でシュート体勢に入ったメリーノが、 背後からボールを奪おうとした吉田のスライディングで転倒する場面があった。この緊迫した場面の直後に生まれたのが、2人の「シンクロ写真」だった。
セーリング英代表の練習風景を撮影した写真も話題になった。英代表の公式ツイッター(@TeamGB)が開会式直前の7月22日に投稿したものだ。
雄大な富士山をバックにはためくヨットの旗。真っ青な水面と快晴の空も目を引くこの写真は、「素晴らしい1枚」「絵画みたい」と国内外のユーザーの間で反響を呼んだ。
公式が認定した「奇跡の一枚」も
ハンガリー代表の水泳選手カティンカ・ホッスーが、開幕直前の7月22日にインスタグラムに投稿した一枚も注目を集めた。東京アクアティクスセンターでの練習時に撮影したものだ。
「最近は水の上を歩いています...新しい趣味」という茶目っ気たっぷりのコメントと共に投稿されたのは、水面に立つように見えるホッスーの姿。どうやら、着水の瞬間を切り取ったもののようだ。
閉会式の翌8月9日。五輪公式サイトが17日間にわたる熱戦を振り返る中で、「奇跡の1枚」として紹介したのは、飛び込み競技中に撮影された一枚。
英代表選手が、五輪マークと「TOKYO2020」のロゴを背景に飛び込んでいる瞬間を捉えたものだ。プールに向かって両手を広げて体を一直線に伸ばす姿が、バックの五輪ロゴの「T」の位置にかかっていて、まるで人文字として代わりを果たしているように見える。
この写真は五輪公式インスタでも紹介されており、そのコメント欄には「凄すぎる」「今のロゴよりも良いね」といった書き込みが。なかには、次のような反応を見せるユーザーもいた。
「撮影者にメダルをあげて!」