蒼井そらさんといえば、2002年のデビュー以降、テレビ出演はもちろん自伝本の発売など、幅広い活躍で知られるタレントだ。アジア諸国での知名度も高く、とくに中国では「空老師」(「そら先生」の意)との名前で呼ばれるなど、その名をとどろかせて久しい。
そんな蒼井さんが昨年からYouTubeでの活動を活発化させていることをご存じだろうか。
蒼井さんのチャンネル「そらチャン」では、激辛食品に挑むなど体を張ったり、これまでの芸能活動を振り返ったりと、さまざまな企画にチャレンジ。動画の中で、年齢のサバ読みを告白したことも話題となった。
現在の蒼井さんは、どのような思いでYouTube活動や私生活に向き合っているのだろうか。J-CASTニュースが本人に聞いた。
(聞き手・構成/J-CASTニュース編集部 坂下朋永)
「年齢詐称」なぜ暴露? 本人に聞く
<「そらチャン」の登録者数は3万人強(2021年8月21日現在)。開設は2012年だが、いわゆるYouTuberのような動画をアップし始めたのは20年11月のこと。そこから約9か月で計44本の動画を投稿し、積極的な活動を続けている。>
――動画の更新頻度が上がり始めた2020年11月11日の動画には、「蒼井そら YouTube本格始動!」というテロップもあります。となると、この日が蒼井さんのYouTuberデビューの日ということなのでしょうか?
蒼井:うーん、どうなんでしょう(笑)?......確かに更新頻度は格段に上がりましたが、私自身、「YouTuber」を標榜しているわけではありません。以前から、友達でやっているアカウントでは動画をアップすることはありましたが......。まあ、個人の芸能活動の一環として頻繁に動画をアップするようになったのは、昨年11月11日からですかね。
――なるほど! で、その動画なんですが、どれも魅力的なものばかり。6月22日公開の「蒼井そら実は年齢を偽っていました。」では、ご自身が年齢を2歳偽っており、今年の4月で40歳になられたことを明かされています。ブログなどでは以前にも実年齢を公表されていましたが、改めて、今、動画で公表した理由は何でしょうか?
蒼井:以前から、思い出話をする時に食い違いが出て不便だなとは思っていましたが、最近思うのは、まあ、40歳になったから、「もう、いいんじゃないかな?」という思いが出てきたからというのはありますね。だって、「40と38の違い」ってなくないですか? 確かに、「20と18」の違いは大きいとは思いますが、芸能活動が長くなるにつれて、その2年の差というものは、年々微々たるものになっていきますからね。それに、デビュー時に年齢を変えた理由は、「18歳がデビューできる最年少の値」だったというだけなので、YouTube活動を本格化させるにあたって実年齢を公表するのは、ちょうどいい機会かなと思ったというのはありますね。
――また、当該の動画中では誕生日も違うことを公表されていますね。で、その動画中では、「2つの誕生日をどうしよう?」とおっしゃっていますが、1つ、良い解決法があります。イギリスのエリザベス女王のように実際の誕生日(4月21日)の他に、「祝賀行事用の誕生日」(毎年6月の第2土曜)を設定してしまうのです。
蒼井:あー! つまり、動画中でお話していますけど、私の場合は4月26日をプライベートな誕生日と位置付けて、11月11日を「ファンから祝ってもらう日」にしてしまえばいいんだ! なるほどですね!
「ママ、1人しかいないから1人ずつしか抱っこできない!」
<蒼井さんはミュージシャンのDJ NONさんと2018年1月1日に結婚し、2019年には第1子と第2子となる男児の双子を出産している。>
――7月3日公開の「現役女優時代の蒼井そらのスケジュールが過酷すぎた...!」では、現役時代の仕事のスパンについて語る一方で、育児のお話もされていますね。
蒼井:はい、とにかく大変です。何せ、今年で2歳になる子供が2人いるわけですから、「2人同時に泣く」ということが普通にありますからね。しかも、夫が家にいない時に「同時泣き」が発生した場合は、「ママ、1人しかいないから1人ずつしか抱っこできない!」って子供たちに言い聞かせてます。新生児の時は「片方はもう片方が泣き止むまで放置」ということが出来たんですけど、2歳児だと同時に「イヤイヤ」されることが普通にあるので......結果、2人とも泣き止むまでの時間がより長くなってしまうので、新生児の時とは別の意味で大変です。
――旦那様のDJ NONさんですが、泣いてるお子さんをあやすのは得意?
蒼井:育児にはすごく協力的ですよ。仕事で家にいないこともありますが、それでも、いる時は積極的に家事と育児を行ってくれているので助かってます。
――お子さんは双子ということですが、となると、今後、同時に小学校に上がるといった、人生の節目が常に同時に来るわけですが、そのことに関してはいかがですか?
蒼井:双子ですから、発達の度合いからすると同じなわけで、そう考えると、「能力が一緒の遊び相手」、つまりは「友達」と常に一緒に生活しているという状況なので、本人たちにとってすごく良い環境だと思ってます。なので、これからの成長がすごく楽しみです。
――お子さんですが、性格の違いって、もう出てきているんでしょうか?
蒼井:性格ですが、全然違いますね! 一応、双子とはいえ二卵性なんで遺伝子の近似性で言えば兄弟レベルなんですが、それでも、「血がつながった兄弟なのにここまで違うか!」と思うほどです。あれだけ一緒に生活してるのに......そう考えると、性格を形作るのは、もう「環境」じゃないなと。持って生まれたものの違いが出てるんだなと思います。
(3人目も)欲しいなとは思ってます。すでに男の子が2人いますから、出来れば女の子が。ただ、直感なんですが、「自分からは男の子しか出てこないんじゃないか」という気はしてるんですよ(笑)。
「新しいことには色々と挑戦していきたいです」
<楽しく育児を続けていると笑顔を見せた蒼井さん。インタビューの終盤では、自身のこれからの指針について明かしてくれたのだった。>
――7月26日公開の「蒼井そら、デジタル作品を出品します!」では、デジタル資産の一種「NFT」(非代替性トークン)について専門家との対談に臨まれていますが、「デジタルデータなのに、相手方に送った際には自分の所からは消滅する」というのが、実に難しいですね。
蒼井:そうなんです。ホント難しいんです! 「データなのにコピーできない」っていうのは......まだ腑に落ちてないです。動画の収録後にも専門家から説明を受ける機会はあったんですが、それでも「謎」。何か、「本物とは何か?」という根源的なことを聞かれてるような気がしてきて難しいですが、新しいことには色々と挑戦していきたいです。
――では、最後となりますが、今後、出していきたい動画のジャンルをお教えください。
蒼井:海外のファンに向けての動画を出していきたいというのは考えてます。あとは、コロナの流行で出来ていない海外ロケですかね。海外で活躍する私の姿を国内のファンに見てもらえればなと思ってます。