「デ・ジ・キャラット」令和になぜアニメ化? 15年ぶり新作の舞台裏、ブシロード木谷会長に聞く

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監督「作りたいものは一杯あります」

   2007年に木谷さんはブロッコリーを離れてブシロードを創業する。

   ブロッコリーは2011年にゲーマーズなどの小売事業から撤退するが、キャラクターの著作権はブロッコリーが保持して15周年、20周年と続いてきた。前述の20周年記念イベントを契機に「20年前にショートアニメでブレークした作品なので、もう一度ショートアニメを作りたい。ファンの皆さんにはアニメ化のニュースそのものをリスタートのきっかけと思って糒です」(木谷さん)という気運で制作が進んでいるそうだ。

   アニメ第1作と同じキャストが出演し、監督を務める桜井弘明さんが「令和のデ・ジ・キャラット」でも監督として作品を統括する。ファンが気になる新アニメの内容は

「桜井監督はデ・ジ・キャラットをまた作りたいとずっと思っていて、今回制作が決まって『作りたいものは一杯あります』とのことでしたから、アイデアはもう監督の頭の中にあると思います」

とのことだ。

   でじこ・ぷちこ・うさだのおなじみの3人に加え、新キャラクターとしてブシロードの守護神という「ブシロちゃん」が登場する。

   「ショートアニメ新作は真田さん・沢城さん・氷上さんが出演した配信(YouTube) の中で発表したのですが、これまでの新グッズ展開の告知などと比較してもネットの盛り上がり方も違いましたし 、やはり新作アニメという点が大きく、皆さんそれだけ長年愛着を持ってきたのだと思います」と木谷さんは界隈の反応を受け止める。

   「昔からのファンの皆さんにこそ今出せる新作楽しんでもらいたいですね。若い方はどうでしょうね...時代も違うので観る人が自由に興味を持ってもらえれば、と」と考えている。

   現代のキャラクター文化に多大な影響を与え、長く続いてきたデ・ジ・キャラット。今もイラストやマンガでは萌え文化黎明期の空気感を残しており、それが熱烈なファンがいる理由だろう。

   「令和のデ・ジ・キャラット」の発表時にネットユーザーが沸いた理由もそこにあり、制作スタッフもその期待に応えようとしている。

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