ライブカメラでは遠くて不鮮明のため、グループを特定できず
「確かに、カメラは設置されていますが、バーベキュー場所などは遠くて鮮明に見えず、ピンポイントでは分かりませんでした。ビニール袋に入ったゴミや炭などが残されており、所有者名などを探しましたが、なかったですね。当日の目撃情報なども、ツイート後にも寄せられていません」
剥がされたブロックは、網にブロックを接着したブロックマットという製品の一部だという。マットは、地面に鉄製のピンを差し込んで固定してある。腕力のある人なら、素手でもこじりながらブロックを引っ張ると剥がせるのではないかとした。道具を使った可能性もあるという。剥がされたブロックは、今後接着剤を使って貼り付けたいとしている。
ただ、堤防には、川の流れで堤防の土が削られることを防ぐための厚いコンクリート護岸が地面の奥にあるとした。マットは、橋梁からの雨垂れで、斜面の芝生が削れて地面がむき出しになって穴が開くのを防ぐために設置してあるそうだ。
バーベキューをしたグループは、器物損壊や不法投棄のほか、河川の構造物を壊した河川法違反の可能性があるとした。ただ、指紋などの証拠が出ないケースが多く、被害届の提出や刑事告訴はまだ考えていないとしている。
国道事務所では、平日は職員が河川敷を毎日パトロールしているが、土日は巡回する人を雇うのが難しいため、パトロールをしてないという。今回の件については、8月20日に南国署に情報提供し、同署は今後パトロールを強化する方針を示したそうだ。
なお、放置されたゴミは、しばらく置いておき、グループが撤去しなければ事務所で片付けるという。河川敷は、自由使用になっており、バーベキューは特に制限がないとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)